「くろまめ ぴかぴか あまい まめ。まめまめしく くらせますように」「きんとん きんかん きんいろ こがね。おかねが いっぱい たまりますように」など、おせち料理を美しい絵でひとつひとつ紹介しながら、そこに込められた願いをリズミカルなことばで伝える絵本です。最後には、一の重、二の重、三の重と料理を詰める順番もわかります。
時代も変わり、今はおせち料理もバラエティーに富んでいますが、年の初めに1年の無事を願うというのは昔も今も同じですね。改めて日本の伝統食・おせちの良さを味わえる一冊だと思います。
料理研究家の満留邦子さんがこの絵本のために心を込めて作った料理を、内田有美さんが美しく精緻な筆致で描いています。おせち料理を食べるときに、どうぞそばに置いてお楽しみください。